エラが張っている、エラを小さくしたい
最近の小顔ブームにより、エラが張って顔が大きく見えることを気にする方が増えてきています。エラが張って顔が大きく厳つく見える場合には、下顎角形成手術を行います。小顔注射を行う場合と下顎角骨切りを行う場合があります。以前は、下顎骨角部を骨削り骨切りするしか方法はありませんでしたが、小顔注射の開発により簡単にエラ縮小効果が得られるようになりました。
エラ縮小治療
エラ小顔注射
小顔注射を咬筋に行うことで、短時間でエラの縮小効果を得ることができます。ほとんど腫れずダウンタイムもありません。非常に手軽で料金的のも手軽であるために、人気のある治療法です。厳ついエラがほっそりして、顔が小さく見えます。注入後しばらくすると効果が弱まるので、小顔注射の追加注入が必要な場合があります。永続的な効果を希望される方には向かない治療法です。
エラ骨削り、エラ骨切り
下顎角骨切り術は、口腔内または経皮的に下顎角の骨を切除してエラを小さくする方法です。術後多少腫れますが、飛び出た下顎角を切除してしまいますので永続的にエラ縮小効果を得ることができます。小顔注射の開発後は、注射に人気が集中して、エラ骨切り、エラ骨削りをする方は減少しています。しかし骨削りや骨切りは横から見たエラを縮小させますので、後方にエラが突出している場合には、有効な治療法になります。
エラボトックス小顔注射
術前
術後36日目
39歳、女性。エラ小顔注射症例
症例経過:エラが張っているために、顔が大きく威圧的に見えるということが嫌で御相談いただいた症例です。手軽なエラ小顔注射を希望されました。四角張った顔が、ほっそりと小さく、女性的になりました。
症例解説:エラボトックス注射は非常に手軽な下顎角形成術です。ボトックス注射によりエラが小さくなり、小顔効果が現れます。厳つい顔が、優しい顔になったと喜んでいただけるようです。エラ小顔注射は、ごく稀に、腫れや内出血を伴うリスクがあります。更に長期の効果を希望される場合には追加注射が必要となるデメリットがあります。術前に執刀医に十分な説明を受けてトラブルにならないようにしてください。
エラ骨削り、エラ骨切り
術前
術後183日目
20歳男性 エラ骨切り手術症例
症例経過:エラが張っていて顔が四角に見えるので気にしていた症例です。側方及び後方に下顎角が突出しており、エラ骨切りの適応と考えられました。下顎角骨切りによりエラが小さく小顔になりました横から見たエラの縮小も明らかになりました。
症例解説:一般的にエラ小顔注射は、正面視のみでエラの縮小効果がありますが、側方視においてのエラの縮小効果は限定されますので、この症例のようにエラが後方に進展している場合は、エラボトックスでは不十分と考えられます。このような症例ではエラ骨切りを行うことで、効果を得ることができます。エラ削りは、長期に腫れが続く場合がある、知覚障害を合併することがある、運動障害を合併することがあるなどのリスクやデメリットが認められることがあります。術前に十分に説明と受けて納得した上で治療に臨んでください。